引っ越し大名

先日、といっても少々前なのですがレンタルショップへ行った時に
店内広告を見て、興味を引いたのが「引っ越し大名」です。
一度見てから、面白そうだなと思ってから気にはしていましたが
中々、借りる機会が無くようやくレンタルしました。
時は、徳川幕府5代将軍綱吉の頃
姫路城藩主、松平直矩は15万石から7万石の領地へ国替えを命じられます。
そこで、引っ越し奉行に命じられたのは閑職の書庫番である、星野源さんが演ずる
かたつむりと揶揄されていた片桐春ノ助です。
前任の引っ越し奉行が過労？で既に亡くなっていたためその娘である
於蘭に何とか手伝いを承諾してもらい、様々な障害を乗り越えて国替えを行います。
特に、17万石から役半分の7万石ですからどうしても国替え先では
藩士が多くて、藩の財政が厳しくなるのは目に見えています。
そこで、約半数の600名に将来御加増があった時には必ず召抱えることを
条件に、帰農を承諾させます。
所謂、現代のサラリーマンで言えばリストラです。
しかし、現代のリストラとは異なり、将来はまた復帰できるという
希望があります。ただし、絶対的な約束ではありませんが。
そうして、それから約15年経ってとうとう念願の御加増の時が
やって来ました。
そして、片岡は帰農した元藩士達を迎えに行きます。
復帰した藩士達を松平直矩が迎え、そして15年の間に亡くなった藩士達の
名を刻んだ碑と帰農を拒んだ藩士の刀を前に、全員で苦労と感謝の念で
一堂に「お帰りなさい」と合唱します。
この最後のところでは思わずホロリとさせされます。
現代のリストラと事なり最後迄きちんと面倒を見ると言うことが
全く異なります。
御加増が有った時に必ず再度藩士に戻すという約束が出来たのは
松平家なので、幕府にとって親藩だったからでしょうね。
これが、外様大名だと二度と御加増は無いのでこのような
事は不可能だったと思います。
因みに、この松平直矩は生涯7回も転封が有ったので当時から実際に
引っ越し大名と言われていたそうです。
因みに、松平直矩役は及川光博さんミッチーです。
日本映画でも面白い物が有るようです。

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タグ：引っ越し大名、星野源、及川光博